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サントリーホールが世界の第一線で活躍する作曲家にオーケストラ作品を委嘱し、世界初演を行っているシリーズ。今は亡きクセナキスからナッセン、スカルソープなど、数多くの作曲家による作品が発表されています。
	湯浅譲二
Joji Yuasa武満徹氏の突然の死により空席となっていた監修者のポストに、実験工房以来の武満さんの僚友であり良きライヴァルでもあった湯浅譲二さんが就任。湯浅さん監修による第1回目のコンサートは湯浅さん御本人の登場です。72年の傑作「クロノプラスティック」の続編である「クロノプラスティック2」を発表。デザインは、始源(世界の、時の、音楽の)をイメージして宇宙と湯浅さんの写真を合成したものを地に敷き、その上に世界の始まり=生成を表すドゴン族の絵=紋様と17世紀初頭のヘルメス主義の宇宙創世図をデザイン化。さらに時間を表す素粒子の軌道と(質量・物質としての音による)時間の歪みを表すイラストをのせました。
	マリー・シェイファー
R.Murray Schaferマリー・シェイファーは作曲家としてはもちろん音環境の理論家としても有名で、その主著「世界の調律」はサウンド・スケイプの理論と哲学について述べた最も重要な1冊です。今回初演された「マニトウ」という作品は北米インディアンの精霊をテーマとしたもの。地紋にインディアンのテキスタルの紋様をデザイン化し、その上にシャーマンによて描かれたマニトウをマーク化し、地平線・虹・イナズマなど、その天地創造の哲学(システム)を表現しました。
	マグヌス・リンドベルイ
Magnus Lindbergマグヌス・リンドベルイはフィンランドを代表する気鋭の作曲家。86年ユネスコ国際作曲家協会の最優秀作品に選ばれ、87年には北欧協議会作曲賞を受賞。北欧らしい透明感のある作品が魅力です。このシリーズの仕事を通して言えることですが、クラシックのポスター・チラシは黒地に金とか赤とかいった上品なつもりの下品なものが多いので、それらのアンチとして、さらに現代音楽のインテリジェンスを表現するためにも白を基調色としています。
